手話劇

神様ボックスの奇跡

 今年で9年目を迎えた手話劇は生徒がストーリーを考えた「神様ボックスの奇跡」。誰でも一つだけ願いがかなう「神様ボックス」を題材に、本当に大切なものは何なのかを、観客に考えさせる内容となっている。
 手話と副音声で障がいのある方もない方もお年寄りも子どもも、すべての方に楽しんでもらえることを目標にしています。

第1幕 「博士の大発明」
 天才科学者が世界平和の夢をかなえるために「神様ボックス」を作った。これは、誰でも一つだけ自分の夢をかなえてくれる。
 勉強も運動も今ひとつのかずま。クラスメートからじゃま者扱いされ、教室を飛び出してしまう。
 そこでは、博士となな助手が神様ボックスの奪い合いをしていた。偶然、かずまは神様ボックスを手に入れる。

第2幕 「奇跡の神様ボックス」
 どんな願いでも一つだけかなえてくれる神様ボックスをかずまは学校に持って行く。それを聞いたクラスメートが次々と神様ボックスをかぶり、願い事をかなえていく。

 アイドルデビュー、漫画家新人賞、世界一最強の男。乱暴者のはやおは最強になるが、さえの願いで一瞬にして「真面目男」となってしまう。
 神様ボックスを抱えたかずまが「僕のだ。誰にも渡さない。これさえあれば・・・。」

第3幕 「ひこうき雲」
 アイドルになったかなえとあやみ、マンが家になったあやのりは大活躍している。
 さえは、真面目になったはやおを元に戻してほしいとかずまに頼むが断られる。かおんは神様ボックスをかぶり、はやおを元に戻やる。かずまは「行方不明のお父さんを捜すことだってできたのに」とかおんに言うが、かおんはほほえんで去っていく。
 そこへ、疲れ果てたかなえとあやみ、あやのりが来て「元に戻してよ」とかずまに訴える。かずまは断る。
 かずまの親友・はるとが神様ボックスに願ったことは、小学生時代に見た夕焼けの再現だった。二人は、小学生の時のすばらしい瞬間を思い出す。そして、はるとが「僕、転校するんだ」とうちあける。かずまはそのことを受けいれることができず、「お前なんか、もう、友だちじゃない。さっさと、転校しちまえ。」でも、神様ボックスで、はるとの心をかえることはできないかずま。
 あきらが来て、神様ボックスで「父母と先生をこの世から消したい」と迫ってくる。かずまは怖くなり逃げ出す。
 そして、かずまはみんな神様ボックスのせいで不幸になると、神様ボックスをたたき壊そうとする。そこに、助手のななが現れ、かずまを殴り倒し、神様ボックスを奪う。ななは、自分が世界の神になって、平和を実現しようと考えたのだ。はるととかおんが助けにくるが手下たちに取り押さえられる。
 博士が神様ボックスにそっくりな箱を床におくと、白い煙が吹き出し、「毒ガスだ」とななたちは逃げ出す。博士は、かおんの行方不明の父だった。再会する二人。
 博士が本当の神様ボックスをとろうとしたとき、ななが博士を撃つ。博士は倒れるが最後の力を振り絞って神様ボックスをとる。博士の願いは、「かおんにゆるしてもらいたい」と言うことだった。
 ふたたび、神様ボックスを奪ったななはそれをかぶり、「私を全人類の神にして」と願う。しかし、何も反応がない。その神様ボックスは偽物の方だった。かずまは本物の神様ボックスをかぶり、「神様ボックスよ、消滅しろ。すべて消えてなくなれ」と願う。

第4幕 「風に乗って」
 神様ボックスは消滅し、またいつもの日常に。でも、はるとはいなかった。
 皆は、またそれぞれの夢に向かって努力し始めていた。かずまはあいかわらずのダメ男だったが、その表情は明るかった。

 かずまがはるとに書いた手紙。
「お前がいなくなっても、僕は元気だ。僕はあいかわらずだ。この先何があるかわからないけど、僕たちは夕焼けを追いかける長い旅の途中だ。僕たちのツバメ号はいつでも離陸OKだから。」



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副音声
 
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実行委員長あいさつ